2009年11月26日

安くするには安く作る

 きのうの定例打ち合わせ会では、どうすれば建築工事費を安くできるかが
テーマとなったといってもいいでしょう。

 やはり、安い宿泊料金にするには、建築工事費を安くして、安い料金でも
経営が成り立つようにしなければなりません。

 そのため、きのうは、各階に作るミニキッチン(給湯室)についても、ガスや
IH電気ヒーターをやめ、湯沸かしポットで対応することにしました。

 そうすることによって、200ボルトの動力電源を用意する必要もなく、レンジ
フードを設置することもしなくてよくなりました。

 各階のミニキッチンとは別に、5階には元のレストラン用の厨房と食堂があ
りますので、本格的な料理をしたい人はそちらを使ってもらえばいいわけです。

 また、和室の天井を木目のテンパックという板にすることをやめることにし、
茶色の塗装ですませることにしました。

 そのほか、照明器具も当初の計画どおり、既設の事務所用の蛍光灯を
再利用することを確認しました。ただし、6階に作る和室の特別室だけは、
木目の天井とし、照明器具も和風の照明器具にしようと思っています。

 ここは、茶道や華道の教室としても使う予定なので、それなりのものに
しておく必要があるからです。

 ・・・・・といったようなことで、12月に入れば、もっともっと工事は進み、
宿泊客用の大型エレベーターも12月下旬には設置が完了する見通し
です。

 では、また。  

Posted by 富田昭生 at 08:14Comments(0)

2009年11月19日

照明器具をどうすべきか

 レイノ・イン広島平和公園の建築工事が進んでいます。

 ただし、電気設備の変更工事費の見積もりが非常に多額になってきて、
これ以上の変更があっては費用が増えるばかりになっています。

 当初の設計では、洗面台にコンセントを用意しておいて、ヘアードライアー
を使う場合にはそのコンセントを利用してもらうつもりでした。

 しかし、ヘアードライアーを持ってきていないお客様に対してはどうするかを
考え、やはりすべての洗面台に据え付け型のものを用意しようと思って見積
もりをしてもらったところ、相当多額の費用がかかることがわかりました。

 それで、昨日の打ち合わせ会議の後、その据え付け型のヘアードライアー
の設置を取り止め、ヘアードライアーを必要とするお客様には、フロントで無料
で貸し出しをすることにしました。

 据え付け型のヘアードライアーを取り付けると、30台で約35万円くらいかか
るようですが、ヘアードライアーはふつう1500円くらいで買えますので、それ
を10台くらいそろえておいて、必要に応じて貸し出すのなら1万5千円あまりで
すみます。

 もちろん、貸し出す時には念のため、ディポジットを千円くらい預かっておけば
いいと思います。

 また、照明器具についても、当初はもともと付いていた事務所用の蛍光灯を
それぞれの部屋の大きさに応じて必要な台数再利用するつもりでしたが、これ
も、新しい照明器具に変えようかと思って、今見積もりをお願いしています。

 しかし、これも相当な費用が新たに必要となってきそうですので、やはり当初
の方針通り、古い蛍光灯をそのまま使うことにしたいと思っています。

 そのようなことで、設計や設備の変更をすると、余分の費用が発生するので、
当初の方針を変えず、できるだけ費用をおさえたいと思っています。

 では、また。   

Posted by 富田昭生 at 08:34Comments(1)

2009年11月17日

福井県敦賀市は人道の港

 サインズという創刊108年という雑誌がありますが、その2009年12月号に
「ここでしか伝えられないことがある」と題した特別記事が載っています。

 日本海に面した敦賀(つるが)港は古来より大陸諸国との交流拠点として繁栄
してきています。その敦賀港に平成20年3月29日、一つの資料館がオープンし
ました。

 それが、「人道の港 敦賀ムゼウム」です。ムゼウムとは、ポーランド語で資料
館を意味しています。

 なぜポーランド語なのか、それはこの敦賀の港に、遠くポーランドから孤児たち
が救出されてきたことに由来します。それは大正9年(1920年)から11年にか
けてのことです。

 また、昭和15年(1940年)から翌年にかけては、ナチスに追われたユダヤ人
たちもこの敦賀に上陸しました。

 杉浦千畝(ちうね)さんという、多くのユダヤ難民を第二次世界大戦時に助けた
日本の外交官の話はよく知られていますが、実は、この杉原さんがこのとき発給
したビザは、日本国内に一定期間滞在できる「入国ビザ」ではなく、日本を通過し
て目的地に向かうための、「通過ビザ(トランジットビザ)」でした。

 その通過ビザの経由地こそ、この敦賀だったのです。

 つまり、杉原さんの発行した通過ビザは、日本を通るビザで、ユダヤ難民たちは
この敦賀に上陸しなければならないことになっていたのでした。

 このように、敦賀は、ロシアによって祖国を滅ぼされたポーランド難民の孤児たち
や、ナチスに追われたユダヤ難民を助けたという二重の意味で「人道の港」と呼ば
れるようになっています。

 くわしくは、サインズ(〒190-0011東京都立川市高松町3-21-8 福音社 発行)
の22から27ページをご覧ください。

 では、また。  

Posted by 富田昭生 at 09:28Comments(0)

2009年11月12日

事務所の移転完了

 11月7日の土曜日に、4階にあった事務所を1階に移転しました。

 新しい事務所は、前よりもだいぶ狭くなっていますが、壁は白く塗られており、
フローリング柄の床にはワックスがかけてあり、きれいになっています。

 アスクル営業部の事務所とは部屋が、廊下をはさんで別の部屋になってい
て、アスクルの事務所のほうが少しゆったりしています。

 ともかく、みんなが1階にいるので、以前のように4階と1階にわかれていた
のにくらべると、なんとなく一体感が強くなったような気がします。

 おおむね、みんな、今度の事務所を気に入っているような様子です。

 今朝、4階の事務所のあったところへ行ってみると、もう間仕切りも全部取り
払われ、天井もはぐってありました。解体はあっという間です。

 6階、5階、3階の工事はどんどん進んでいますので、今度は4階の工事が
これから始まることになります。

 それから、昨日からは1階のホテルのフロントとロビーになるところの工事も
始まりました。

 こんな調子でどんどん工事が進んでいます。

 では、また。  

Posted by 富田昭生 at 08:11Comments(0)

2009年11月04日

絵の具は心のくすり箱

 先週の水曜日、神戸で仕入先のホルベインさんの中部ホルベイン会
があり、行ってきました。

 その会のなかで、「絵の具は心のくすり箱」という題の講演をお聞きし
ました。

 阪神大震災以後、震災の被害によって心に大きな傷を負った子ども
たちのために子どもの心のケアのための出張アトリエボランティア活動
を行ない、現在も「あおぞら色彩学園」として継続しておられる、藤井昌子
先生のお話でした。

 大震災などのような悲惨な体験が子どもたちの絵にあらわれるという
ことを、実際の作品例を見せていただきながら、説明していただきました。

 そして、そのような心の傷が、絵にあらわれているということと同時に、
そのような心の傷をいやしていくことは、絵を描くことによってこそなされ
ていくというお話でした。

 阪神大震災の直後、これは子どもたちがあぶないと感じ、子どもたちの
心のケアのため、震災の三日後に救援物資としてクレヨンを送ってください
とお願いしたそうです。

 それから、ボランティアで毎週、おえかきやさんとして行くと、子どもたち
はよろこんで絵を描いたけれども、中には前にはよく絵を描いていた子ども
が絵が描けなくなっているというケースもあったそうです。

 「描きたくないときは描かなくていい」というのがこの教室の最初のルール
で、絵を描けなくなっている子どもでも、最初は画材にさわるだけだったのが、
だんだんに時間がかかっても、すこしずつ描けるようになっていったそうです。

 絵を描くことによって、心がだんだんと健康になっていくということで、救急
箱がそれぞれの家庭にあるように、絵の具も救急箱とおなじような心のくすり
箱であるということです。

 「体の健康のためのランニングがたいへんさかんになってきていますが、心
の健康のために、絵もまけてはいられないのではないでしょうか。」と先生は
おっしゃておられました。

 だから、画材やさんも、心の健康のために絵を描きましょうともっともっと多く
の人に呼びかけるべきではないでしょうか。

 わたしの母もよく絵を描いていましたが、絵を描くことは心の解放であり、作品
はその作業の結果であって、心が脱皮したその残りかすのようなものだといって
いました。

 だから、できあがった作品の評価などはあまり気にしていませんでした。

 そんなことを思い出しながら先生のお話を聞いていました。

 では、また。  

Posted by 富田昭生 at 09:01Comments(2)