2016年08月31日

「憲法改正」の真実

 「憲法改正」の真実 樋口陽一 小林 節 集英社新書 2016年3月22日発行
を読みました。

 この本は、「安保法案という名の戦争法案が成立してからというもの、政府が
憲法を反故にするという異常な状態にこの国は突入しています。憲法によって
縛られるはずの権力者が、憲法に違反する立法を行い、その後も、憲法をいい
ように解釈したり、無視するような政治を続けている。まさに憲法停止状態です。

 憲法を無視するということは、権力者が専制的に国民を支配する前兆です。こ
のような権力者に対しては、護憲派も改憲派もその違いを乗り越えてともに立ち
上がり、私たちの憲法を取り戻さなくてはなりません。

 現在は幸いまだ「投票箱」が機能しています。反故にされた憲法を奪還するた
めのこの闘いにおいては、言葉という武器が有効です。
 その言葉を用意するのが、この局面での憲法学者の使命でしょう。樋口先生
とのこの議論も、そうした使命を果たすためにはじまりました。」

 「どの分野の専門家でも、世間に大きな影響を与える発言には慎重になるもの
です。しかしながら、人々の運命、ましてや国家の運命を左右するようなときには、
「危ない道だよ」と示すのが専門家の義務です。この義務を果たすべきときが、や
ってきたと私も考えています。」
 


 以上のような趣旨で書かれた本です。皆様に是非ご一読をお勧めします。

Posted by 富田昭生 at 10:47│Comments(0)
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