2009年03月11日

捨てられている食品

 日本で1年間に捨てられている食品は、2154万トン、金額にすると約10兆円に
なるそうです。これは、農林水産省と環境省が試算した2002年度の日本での食品
廃棄量で、お金に換算すると、10兆円になるということです。

 その一方で、同じ年に世界各国から発展途上国に援助された食料は830万トンに
過ぎないそうです。

 つまり、「日本」で捨てられている食品は、「世界」各国が援助している食品の3倍に
近いということです。

 これは、たいへんもったいない話で、このような廃棄される食品をなんとか活かそうと
する活動があります。それが「フードバンク」です。

 この活動は1960年代にアメリカ・アリゾナ州で始まりました。スーパーなどが大量に
廃棄する食品を寄附してもらい、福祉団体などに無償で配付したのがきっかけです。
 現在も200以上の団体が活動しています。

 日本ではNPO法人「セカンドハーベスト・ジャパン(略称 2HJ  理事長チャールズ・
E・マクジルトン氏)が2002年からその活動を始めました。

 2HJが扱っている食品は、お米やパン、めん類などの主食、副食品、野菜や果物など
の生鮮食品、味噌やケチャップなどの調味料、インスタント食品、お菓子や飲み物などで、
基本的には賞味期限が切れていなくて安全できちんと食べられるものです。

 このような食品を企業が廃棄するのは、パッケージの印刷にあやまりがあったとか、
貼ってあったシールに問題があったとか、中身には問題がなくてもケースが破れていた
とか、缶詰にへこみがあるとかといったことで、なかには保管期間が過ぎた防災用食品
セットなどもあったそうです。

 これらの食品を企業から預かって、福祉施設などに無償で届けるということが2HJの
活動で、スタッフは10名、事務所の他、倉庫や冷凍冷蔵庫があり、冷凍車を含むトラック
4台を持っています。

 その他の活動としては、毎週土曜日に上野公園でホームレスへの炊き出しを行っていま
す。毎回500食作るので朝からでは間に合わず、前日から下ごしらえをしています。

 また、ハーベストパントリーと呼ばれる緊急配食センターに月に2回程度、定期的に必要
な食品を送り、高齢者や母子家庭の人が食べるものがなくなったときに食料を取りに行け
るようにしています。

 また、昨年の2月24日には、20名くらいのボランティアが畑一面に放置されている大根
の収穫をしたそうです。4トンほどでしたが、すべて、3日以内に福祉施設などへ配られた
そうです。

 セカンドハーベスト・ジャパンは
 〒 111−0053東京都台東区浅草橋4−5−1水田ビル
 TEL 03−3838−3827  FAX 03−3863−4760
 http://www.secondharvestjapan.org/

 そのほか、たった一人でフードバンクを始めた主婦の奥平さんは自宅を倉庫に活動して
いるそうです。今では仲間が22名、これまで10トン以上の食品を配送してきました。
 
 フードバンクセカンドハーベスト沖縄 TEL 070−5533−4787 です。

 以上は、「サインズ 2009年4月号 福音社 発行」の22〜27ページ「フードバンクと
いう活動」という記事の紹介でした。

 当社も宿泊施設の開設を計画していますので、これと同じような活動を広島でもできれば
やりたいと考えています。

 では、また。

Posted by 富田昭生 at 17:14│Comments(1)
この記事へのコメント

凄く前向きですばらしいことだと思います
 
是非、実現してください
 
広島を元気にしましょう!
Posted by 竹田 at 2009年03月12日 10:49
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