2008年12月11日

驚くべき掃除の力

 豊かな心と健やかな体を創る、「サインズ」という創刊して108年
にもなる月刊誌が東京都立川市の福音社から発行されています。

 その2009年1月号に、広島のA高校が「掃除」の驚くべき力で、
それまで地元警察の協力を得なければ手がつけられないほど荒れ
に荒れていたのが、劇的に校風が変わって、七年ぶりに体育祭が
復活したということが書かれています。

 そしてこのことは、平成十六年二月に「荒れた高校を再生・熱血
女教師」としてNHKテレビで放映され、大きな反響を呼んだそうです。

 平成十二年四月に教頭としてY先生が赴任したA高校では、連休
明けの五月、凄惨な集団リンチ事件が起き、広島北警察署で学校の
厳しい現状と山積する課題を報告しているときに「広島掃除に学ぶ会」
の井辻会長と運命的な出会いがあり、十二月に予定されていた「掃除
に学ぶ会」の会場がA高校に決まったそうです。

 「Y教頭は名ばかりの美化委員を復活させ、校内にポスターをはり、
問題行動のあった生徒たちの顔を見かけるたびに参加を呼びかけた。

 当日の朝、それまでの心配をよそに、三百名を超す人たちが集合し、
一斉にトイレ掃除が始まった。参加した生徒たちは、最初こそ「ワァー」
「キャー」と言いながらも、次第に"自分の便器”を磨くことに没頭していっ
た。

 第一回目を機に、校内に掃除をする機運が生まれ、二回、三回と掃除
を続けていくうちに校内が急速にきれいになり、校風がガラリと変わって
きた。生徒が警察の世話になることも、服装の乱れもなくなり、問題行動
も激減してきた。

 何よりも感動的だったのが、翌年十月に開催された七年ぶりの体育祭
だった。特に感動したのが、チームワークのとれたマスゲーム。問題行動
を起こしていた生徒たちが笑顔いっぱいに、あれだけのことがやれている。
そう思うと、Y教頭の目から涙が止まらなかった。」(26ページ)

 ・・・とのことです。

 当社でも、わたしをも含めて社員みんなで分担を決めて掃除をしています。
特にトイレ掃除に力を入れているわけではないので、「トイレを磨くことは心を
磨くことである」というところをもっと学ぶべきなのかもしれません。

 では、また。

Posted by 富田昭生 at 08:37│Comments(0)
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