2008年08月19日

ツキノワグマ絶滅寸前

 月に1回登山教室で山へ行っていますが、リュックにはクマよけの
鈴を付けています。

 これまで、このあたりの山でクマに遭遇したことはありませんが、
ときどきクマが木の幹につけたツメのあとや、クマのフンらしきものは
見たことがあります。

 もともとツキノワグマは見かけと違って大変臆病で、99%ベジタリアンで
肉食を1%するといっても、昆虫やサワガニくらいで、人を襲う習性などは
ほとんどないそうです。


 ところで、九州ではもうツキノワグマは絶滅しているそうです。
 
 そして、四国では絶滅寸前で、あと十数頭とのことです。

 動物学的には、三百頭を割ると、近親結婚により絶滅が始まるそうです。
したがって、四国のクマも絶滅するのは時間の問題のようです。

 どうしてこんなことになっているかというと、要するに、日本の奥山が
戦後の「拡大造林」という国策でスギとヒノキだけの人工林に変えられて
しまったことが原因だそうです。

 もともとの日本の奥地の森は、ブナやミズナラなどの落葉広葉樹を主とした
自然豊かな、クマにとってもエサやネグラも豊富な森であったのが、スギや
ヒノキに変えられて、スギやヒノキの葉は苦くて食べられず、エサとなる実も
ならず、しかたなく食べ物を求めて人里に出てくるようになり、その結果、
駆除されていくということになっているようです。

 現在は、安い材木が海外から輸入され、日本の林業は成り立たなくなって、
放置され荒廃していく日本の森に動物はどんどんいなくなりつつあるという
状況です。

 山に行くたびに思いますが、日本の森を人工林から自然林に戻すべきでは
ないでしょうか。


 では、また。

Posted by 富田昭生 at 18:29│Comments(0)
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