2007年09月05日

採用の基準は何?

 「就職活動は学生たちを追い詰める。採用基準が明らかでないからだ。また企業の側もどういう学生を選べばいいのかわからない。社会体験のない20代前半の若者にどういう可能性があるのか知るのはきわめてむずかしい。」村上龍著 13歳のハローワーク 幻冬社発行より
 
これは実際面接を受けて実感しました。面接も筆記試験もないまま、何故か落とされた企業もあるし(今でも不思議)、いきなり「どうして茶髪じゃないのか?」と聞いてくる面接官もいた。(度胸を試していたのか・・・)とにかく「これをしておけば大丈夫!」ということがひとつもない。企業側もきっと同じことを感じていたのでしょう。いい人材が取れず、すぐにやめられたら大損。でもそんな人材、たった15分そこらで見抜くなんて、経験があっても絶対に難しいと思います。
ほとんど運に近い。それが就職活動。

 引用したのは、当社の採用内定者からの読書課題感想文(Reading Assignment)の一部です。

 それが、明らかでないことによって、学生たちを追い詰めるといわれる採用基準ですが、当社の場合、これを突き詰めて考えてみると、最終的には、「一緒に働いて楽しいと思える人であるかどうか」ということになりそうです。

 たいへん漠然として、それこそハッキリしない、明らかでないといわれそうですが、行き着くところはそこのような気がします。

 では、また。  

Posted by 富田昭生 at 21:26Comments(0)