2007年09月11日

転職で天職を授かる

 「辞めるな!キケン!!」 (森永卓郎著 ニッポン放送発行)という本では、転職や起業に夢を抱いて、会社を辞めるという決断を下すまでに犯しがちな26のカンチガイを「キケン」とし、それに対しての処方箋をそれぞれ述べて、「会社を辞めたくなったら十まで数えよ、うんと辞めたくなったら百まで数えよ」、と会社員であることの幸せを前向きに考え直して会社に踏みとどまることを勧めています。

 例えば、キケン その1 「転職してステップアップしたいなぁ・・・」に対する処方箋。
 ステップアップは幻想以外の何物でもありません。現状が不満でも、会社なんてどこも似たり寄ったりです。リスクの少ない「転職しない」生き方もアリでしょう。

 ステップアップできる人はすでに会社内でステップアップしています。・・・今の会社じゃ芽が出ないから仕事を変えてみようという安易な発想だけでは、うまくいくことはありえないのです。・・・日々欧米化の進む日本でも、転職によって年収が下がってしまった例がかなりあります。それなら、転職という高いリスクを冒すより、少ないながらも現時点では定期昇給のある「転職しない」生き方のほうが賢いと言えるのですといっています。

 実は、私はかなり転職をしてきています。なぜそんなに転職をしたのか、今になって考えてみると、それなりの理由がありましたが、収入とか自由な時間とか、あるいはステップアップというような理由ではなく、やりたいことが変わって行って、それを追いかけているうちにここまで来てしまったという感じです。

 それで、結局、今やっていることが天職といえるものなのかなという気がしています。

 森永さんのお勧めによれば、転職しない方が賢いようですが、転職もまた可なりというふうに思います。
 
 では、また。  

Posted by 富田昭生 at 15:06Comments(1)